吸気系の配管をアルミのパイプの後付けパーツに変えない方が良い理由

車いじりが好きな人にとって、後付けのカスタマイズパーツをつけたりするのは楽しいものです。外観などのエアロ系パーツにこだわってドレスアップする人もいれば、エンジン系のパーツに手を出してパワーを少しでも上げようと頑張る人もいます。

ここでよくあるのが、エンジンの吸気系のパーツ

エンジンは空気を吸い込み、燃料と混ぜた混合気を爆発させて動きます。エンジンの駆動には大量の空気を吸い込みますが、闇雲に空気を吸えば良いものではなく、最適な量を調整するパイプ形状になっていたり、ゴミを吸い込まないようなフィルター(エアクリーナー)が装着されています。

通常は樹脂で形成された黒いパイプが付けられているわけですが、真っ黒で見た目もインパクトがないもの。そこで、ピカピカに磨かれたアルミのパイプや、カーボンを成形したパイプなどに付け替える改造をすることもあります。

Close-up turbocharger in engine

見た目にはいかにもレーシーな雰囲気がでますし、量産の樹脂パーツと違っていかにも吸気の効率がよさそうなので、付けたいと考える人はいると思います。

ただ、安易に吸気系パーツを変えてしまうのはおすすめできません

効率が上がって出力アップ・燃費アップなどと謳っている商品もあるわけですが、下手したらエンジンのパワーが落ちてしまう可能性もあり、きちんと理屈を理解してつけないとあまり意味がないのです。

効率よさそうに見えて出力が落ちている可能性を指摘

実はアルミのパーツを吸気管に付けると、エンジン出力の低下を招くこともあります。

エンジンは空気を取り込みますが、できる限り「冷えた空気」を取り込むのが理想とされます。これは、空気は熱を持つと膨らんでしまい、同じ量を送っても密度が落ちるから。

空気は温めると膨張して膨らみます。風船をお湯につけるとさらに一回り大きく膨らみ、冷やすと縮むという性質があります。もともと同じ量の空気でも、温度の変化で決まった空間内に存在する絶対量が変わってしまうのです。

空気は冷えていた方が、同じ空間に存在する量は多くなります。空気の量が多いほど、多くの燃料を効率よく燃やせることになります。

ここで話を戻すと、アルミのパイプは樹脂よりも熱伝導に優れているため、非常に高熱になります。

もしすでにつけている人がいたら、エンジンルームを開けて樹脂のパーツと、アルミパーツを軽く触れてみてください。あくまで火傷しないように軽く。

アルミはとてもじゃないけど熱くて触れません。しかし樹脂は、まだ手を触れることができます。それだけ樹脂は熱を持ちにくく、中を通る空気の温度を上げにくくなっているのです。

エンジンは入ってくる空気の密度に合わせてコンピューターが自動的に燃料を調整しますから、高熱で密度が低い空気を送ってしまうことで、本来の出力を発揮できないことになります。

本来アルミの吸気管が必要になる改造とは

そもそも樹脂ではなくアルミ吸気パイプが付けられる理由は、ターボエンジンなど過給機を搭載している車で必要な場合があるからです。

タービンで圧縮された空気は、ものすごい圧力をもってエンジンに送り込まれます。

ブーストの圧力が大きいと、樹脂のパイプでは膨張して膨らんでしまうことがあるのです。変に膨張しては、せっかくの圧力を弱めることになりますし、樹脂の劣化や破損に繋がります。

強い吸気の圧力で樹脂では耐え切れない場合に、やむなくアルミなどの軽くて強いパーツをつける必要があるのです。

無駄に吸気音がうるさくなったりする!見た目派は注意

もう一つ、純正の吸気パイプから取り換える場合に、エンジン音が異常にうるさくなる場合があります。スポーツカーのように吸気の音を聞きたい人ならいいですが、単に見た目だけで静かに乗りたい人は注意!

エンジンの吸気は想像以上に激しく、空気が勢い良く吸い込まれるためにシュゴーーーーとか、ブオオオオーーーという感じの音が出ます。メーカーは少しでも静かな車を作るために、この音を消すための対策を施しているわけです。

エンジンから出ている吸気のパイプに、不自然な穴とか、変な形のボックスが取り付けられていることがあります。これはレゾネーターと呼ばれており、適度に吸気の流れを整えたり、一旦ボックスに貯めた空気を吸うことで音を抑制する・低回転時の効率を上げる意味を持って設置されています。

外付けパーツをつけることでこれらの機能が失われ、無駄にデカい音がすることがあるので注意。加速の度にエンジンルームからゴーゴー音が聞こえて来ることになります。

あえてこうした音を楽しむというのも面白いですが、目的次第では耳障りな騒音になりかねないことも知っておいてほしいと思いました。

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