E36型のBMW3シリーズセダンは、もう一度中古車で購入して乗ってみたい車。
昔ながらの角ばったスタイリングと、この佇まいで5ナンバーサイズという扱いやすさで、日常の足もこなせるBMWの人気モデル。今でこそどんどん車体が大きくなっていますが、E36型は実質カローラと同じサイズに抑えているのが最大の特徴。コンパクトなボディにしっとりと路面に吸い付く欧州車の足回りと、6気筒のエンジンを積んでいるアンバランスさが何とも言えません。
すでにかなり旧式になっているモデルではあるのですが、中古車で程度の良い車が見つかったら乗ってみたいと思いを馳せる人も少なくないでしょう。
今BMWE36型を中古車で買うときの注意点と、故障しやすくお金がかかるポイントについてまとめてみました。
エンジン補器類のオイル漏れが多い
比較的程度がよさそうなE36の個体でも、補器類のオイル漏れが深刻でだましだまし維持されている車が多いのが特徴として上げられます。
- パワーステアリングポンプ
- オイルクーラーのパイプやパッキン
特にパワステオイルはウイークポイントでもあり、オイル漏れの故障が起きやすい部位。私が乗っていた時も、定期的にチェックしないとメモリから大きく減ってしまうほどでした。
パワステに関しては、ワコーズ製のATオイルシール材などで一時的に止めることができましたが、経年劣化の進行具合では対処できない場合があります。
エンジンがアルミになったモデル!こちらもオイル漏れが持病
BMWもE36型のエンジンから、アルミを使った部品を採用し始めています。従来の鋳鉄より軽量化できるとしていますが、耐久性の面では劣ってしまい、年数が経過した時に不具合が出やすいのです。
エンジンオイルに関しても漏れが出やすく、オイルのブロック部分や、補器類の取り付け部分からの漏れが発生しやすいです。部品そのものが問題なくても、漏れを治すにはオイルシールという漏れ止めパッキンを交換せねばなりません。工賃がかさんで数万円の修理費になることがざらにあるのです。
見逃しがちなのが、オイル交換の時に使うドレンボルトからのオイル漏れ。
オイルを抜くときに外す部品ですが、取り付け部分もアルミであるため、歪みなどで漏れてしまいやすいです。ドレンパッキンをつけてもじわっと垂れてくることもあるため、駐車場の床に点々とオイルが垂れてくることがあります。
ある意味オイル漏れはウィークポイントでもあるため、すでに今までのオーナーが修理をしていることも多いです。きちんと整備されていればトラブルが少なく、長く乗り続けられるポテンシャルは持っている車と言えます。