近所の住宅が外壁塗装するために、業者が防護幕を貼って塗装作業をすることがあります。
こうした時、吹き付け塗料が車庫に止めておいた車に吹きかかることがあり、トラブルになるケースが非常に多いです。
塗装が飛んでいるのは分かりにくいですが、窓ガラスにブツブツとした塊が多数付着していることで気づくケースが多いです。一見何もないようでも、塗装面を触ってみるとザラザラで塗料がこびりついていることがあります。
こうなるともう洗車やワックスでは落ちません。車本来の塗装を侵食し、塗料の剥がれや錆の原因になることがあります。
当然修理には莫大なお金が必要。車の塗装は手間がかかるため、仮にボディ全体を塗り直すとなると30万から50万以上の見積もりになります。
塗料が車に付いたときには遠慮なく業者へ連絡するべき!
外壁の塗装において塗料が飛ぶ被害が出た場合、責任は施工業者のものになります。
もし被害を確認したら、施工業者の連絡先を確認して、被害が出ている旨を確認してもらうこと。被った損害は請求してしかるべき事案です。
その際に、事前にディーラーへ持ち込み、塗料が付いていることの確認をしてもらって第3者のチェックを入れてもらうといいです。
合わせて修理にどれくらいのお金がかかるのか?という修繕の見積もりも出してもらうことで、話はスムーズに運びます。
しっかりした業者であれば、こうした際の損害保険に加入しているため、大きな問題なく塗装修理の費用を補てんしてくれます。
風が強い季節やマンションなどで塗装範囲が広い場合は要注意!
本来は外壁塗装の際のトラブルは起きてはならないもの。当然業者も対策をしているはずですから、被害を受けることは稀なケースかもしれません。
しかし、私がディーラーで営業をしてきた中で、塗装が飛んでボンネットがザラザラになった!という修理は意外にも多かったのです。
なんと勤め先のディーラーでも被害にあったことがあります。借りていた駐車場付近のアパートがリフォームをしており、塗装が隣の駐車場に飛んできたのです。従業員の車が塗装まみれでひどい状態になったことがあります。
春先で風向きが強かったのと、アパートの壁面塗装であったため、吹き付け時間が長く予想外に塗料が飛散してしまった可能性があります。
こちらとしてはたまったものではありません。なんの瑕疵もなく車を止めておいて、ピカピカに保たれたボディが傷物になるほど悲しいものはありませんから。
出先でトラブルに合うケースもあるので注意
いつどこで外壁塗装をしているかは分かりません。
買い物や友人の家に出かけたときなどに駐車場に止めていたら、戻ってきたら塗料を被ってしまっていたということもあり得ます。出先で被害にあった場合には、第3者の証明などが困難になって交渉が長引くこともあるので注意が必要です。
業者によっては近隣の住宅の車に配慮して、作業するときには車用のビニールカバーをつけてくれるところもあります。
しかし、コインパーキングなどに止めた場合、車の出入りもあるわけだし、完全に対策してもらえるとは限りません。
いつもこうしたトラブルを気にしているのも大変ですが、ちょっとヤバそうだなと感じたら事前に避けるような自己防衛も必要です。