車を売るときには、まずは中古車の相場を確認しましょう!
車を下取りや買取に出す前に、ある程度流通相場を見ておくことで、損せず車を売ることができるという情報を見たことは無いでしょうか。車について解説をしているブログとかネットメディアでは、相場を知ることの重要性を訴えているところもあります。
確かに今乗っている車が、中古車の市場でどれくらいの価格で取引されているかどうかをしることは一理あることです。流通相場が200万円だと分かれば、「だいたい150万くらいで売れるのかなぁ??」なんて思いを巡らすのは良いでしょう。
しかし、中古車の相場をネットなど見て知ったところで、その値段で自分の車が売れるものではありません。重要なのは小売り相場を詳しく見るのではなく、リアルタイムで動く買い取り相場を知ることです。
下手に相場観ができてしまうことで、売るタイミングを逃すことにもなると私は思います。
中古車の市場って一筋縄ではいかないものでもあるのです。
中古車というは値段があってないようなもの・・・
中古車の値段って、ぶっちゃけあってないようなもの。業者が自由に決められるものです。
中古車って世の中に1台しかないものを取り扱うわけですから、同じような年式で同じ車種だからといて、同じ値段が出る保証がありません。
特に日本では走行距離の多さが重視されるため、距離による開きも大きい。
同じ車種でも「特定のグレードのみが高値になっている」場合もあるなど、一概にネットや中古車雑誌などとにらめっこしても相場が分かりづらいです。
さらに、相場を知るだけではダメという最大の理由に、業者の利益率というものを知っておかねばなりません。
そもそも業者によって利益率が違う
業者によって利益率はことなります。同じ車を売るにしても、中古車の場合は考え方次第で利益の出し方がことなります。
私たちがネットで見ている中古車の小売価格は、すでに買い取った金額(仕入れ額)に販売業者の利益が乗っている状態です。
ここに大きな落とし穴があるわけです。
例えば車自体は利益トントンでもいいから薄利で売り、オプションとかコーティング等の補助目メニューで利益を出すという業者もいます。
基本的に中古車は値引きがないワンプライスで売っているところが多いですが、値引きすることでお得感を出すことを見越して、高めの値段設定をあえてしているところもあります。
私たちが見ているのは国内の小さな市場に過ぎない
さらに我々が見ているのは、あくまでも国内の小さな市場です。
中古車販売業者の中には、海外を取り引き市場としているところもありますが、そうした海外市場の相場というものは普通に知ることができません。
例えば、国内では50万ほどで流通していたとします。
これくらいなら売っても二束三文だし、車検通して乗りつぶすか・・・なんて思っていたら、実は海外では100万以上で取引されていて、引っ張りだこになりつつあるということは頻繁に起きています。
中古車の市場って、オークションをはじめとして、中古車販売業者同士でも売買が積極的にされる市場です。
業者次第で、売る先が全然異なる市場を相手にしている場合があるため、国内の相場だけを見ていては、賢く売るタイミングを逃してしまうということにもなりかねないわけです。
流通相場より、買い取り現場の相場を知ることが大切!
買い替えを検討するような段階ならば、買い取り現場の相場を掴むことが重要です。
できるだけ多くの業者に査定をしてもらい、色々な立場で商売している車屋さんが、あなたの愛車をどのように評価するのか?複数の業者の査定金額を見ながら、車の本当の価値を判断していくべきなのです。
利益の出し方や立場が変われば買い取り額も開きが出るため、年式が古いから、距離が多いからと侮ることはできません。国内の市場で価値が低くても、海外で高値になることもあるからです。
ネットなどで小売価格を見ただけで相場を掴んだ気になるのではなく、その都度査定をしてもらうことで、一方的な価値観にとらわれない賢い売却ができるということです。